暑い国の熱いおんなたち
初々しーーーーーい。もう、抱き締めて頬ずりしたくなるくらい愛らしい女たち。
『ホット・ウィメン』、アメリカのコレクターが選びに選び抜いたSP時代の女声ヴォーカルの粋。それなら、さぞかし大名演が目白押しかというと、歌はむしろヘタなのだ。そのシロウトっぽさがいじらしくて、涙が出る。感情を込めてうまくうたおう、なんて下心がカケラもない。
シェイハ・テトマ、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスといった有名どころも入ってるが、東アフリカのスワヒリ女性とかシチリアからアメリカに渡ってきたばかりの移民とか、名もない女性たちの歌の方がさらにいい。後者のシチリア民謡なんか、本場シチリアの歌手がうたった上手い歌よりずっと自然な、切ない真情がこもっている。
それにしても、ケンラン豪華なアレンジでデジタルの高音質録音でノイズまったくなしの最新CDより、こういうSPの復刻盤の方が豊かな音楽を聴かせるのって、どういうわけ?