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シラけるよなあ。エジプトは全然やる気なし。日本代表も3点取ったら緊張感ゼロ。それでもヒステリックに「絶対に負けられない試合があるっ」と絶叫するテレビ。実況アナもつらいよなあ。
一方、なんだい、あのカメダ一家って。ケチなチンピラが一丁前にヒールのマネごとして世間の猛烈なバッシングに遭ったもんだから、あわてて頭丸めさせて同情を買おうって算段かい。ミジメ。
相手の内藤の方が、断然うわ手だね。明るくスポーツマンぽくふるまって得点稼いで、知能戦でも判定勝ち。
国内じゃアベ政権惨敗。海の向こうじゃイラクが初優勝。スタンドで「HATE WAR」と染め抜いたバナーを掲げてる人がいたが、イラク市民の実感だろう。心からおめでとう、といいたい。
イラクの頑張りは、韓国のそれとちょっと質が違う気がする。韓国はまったくのナショナリズムだったが、イラクは祈りに近い。市民の祈りが乗り移ったような活躍だった。これで内戦が終息に向かえばいいが。しかし、宗教的対立がある以上、当分は無理だろうな。
何度も書くが、宗教は人を殺す。人を不寛容にして憎悪をあおる。キリスト教なんか、アフリカと中南米と中近東で先住民を何千万人殺したことか。左掲書によれば、十字軍はかつてエルサレムで狂ったような殺戮をくり返した。そのため「ソロモン神殿は血の海と化し、その血は馬上の騎士の膝や手綱まで達するほどだった」という。また、危険・残酷なアラブ人のイメージ作りをハリウッドがいかに巧みに行ってきたかも、この本を読むとよく分かる。
こうなるんじゃないかと思ったよ。満身創痍の相手に対して、日本はゴールはおろかシュートもロクにできないんだもの。モチベーションも技術も、明らかに韓国の方が上回っていた。監督・コーチが退場処分になってから、むしろ韓国の方が押してたもんね。PK戦にに持ち込めば、当然、韓国有利。集中力がモノを言う。
まあしかし、日本のイレブンを責めることはできんでしょう。彼らは少なくとも、ゲーム感覚でプレイしていた。韓国チームはナショナリズム一点張り。あのラフ・プレイの乱発は、それと無関係ではありえない。スリリングな試合ではあったけど、先のオーストラリア戦やサウジ戦に比べてあんまり後味がよくないのは、日本が負けたせいじゃない。向こうが露骨に国家意識で攻めてきたからだ。戦争じゃあるまいし。あんなに高いテンションで異様にカリカリして、シンドくないのかねえ。ヒチコックのひそみに倣えば、所詮サッカーじゃん。
あ~あ負けちゃったね。でもさ、オーストラリア戦に続いてこんだけ面白いゲームを見せてくれたんだもの、選手たちは絶対責められない。酷暑と高湿度の悪条件に耐えて、ホントよく闘ったと思うよ。FIFAランクで格下のサウジに敗れたことをとやかく言う向きもあるかもしれないが、下剋上はサッカーの常。だからこそ面白い。かつてアトランタ五輪じゃ、日本もブラジルを敗ったしね(ま、あんときはブラジルがナメきって油断していたんではあるけどさ)。
実はこのカリというプレイヤー、15年ぐらい前に来日してコンサートを開いたけど、オレは退屈して途中で帰ってしまった。なんちゅうアホ。しかし、改めて聴いて反面的に納得。大ホールでパーカッションなんかをバックにガンガン飛ばして映えるタイプの音楽じゃないのだ。持ち味は、あくまで人懐っこくてインティメート。だから自宅のステレオで、ビールなど飲みながらのんびりムードで聴いたとき最高にいい。
ところで、イラクが決勝進出を決めたのは本当によかった。韓国にはなんの恨みもないが、イラク国民は日々はるかに苛酷な暮らしを送っているのだ。たまに心から喜べる機会を得ても罰は当たるまい。これで、内戦状態の解消に向かうと更にいいが。
もっとも、こういう喜び方は国家主義と紙一重だね。国別対抗戦は、どうしてもナショナリズムと表裏一体になりやすい。